夫婦400組の”離婚事例”で明らかになった、離婚する夫婦の問題ベスト3

夫婦仲コラム

夫婦関係が悪化する原因はさまざまですが

離婚に至る夫婦は、根本的な問題が似ていることが本当に多いです!

 

私が実際に出会ったご夫婦たちの中で

圧倒的に多かった問題、上位ベスト3をご紹介します。

 

1位 価値観の違いを受け入れられない

2位 パートナーへのアプローチ方法が間違っている

3位 周囲の人間関係に問題がある

 

では、一つひとつ詳しく見て行きましょう。

★1位★ 価値観の違いを受け入れられない

別々の家庭で育った他人同士が家族になるのですから、どの夫婦にも価値観の違いは存在します。

結婚後、その価値観の違いが喧嘩の原因となることも多いでしょう。

その時に大切なのは、違いをどう受け止め、共有し、対策したかということです。

間違った対策を続けていると、最終的には互いに歩み寄ったり理解しようとする余裕がなくなり、パートナー自身を受け入れられなくなってしまいます。

“価値観の違い”から起こる様々な問題を離婚危機にまで発展させないためのポイントは

ずはり“価値観の違い”を変えるのではなく、なぜパートナーがそのように考えるかに着目することなのです。

 

具体的にいくつかの例を見てみましょう。

Case1 家事育児に対する価値観が違っている

夫婦共働きにも関わらず、妻側が家事育児の大半を担っている家庭。

夫は、専業主婦の母と会社員の父のもとで育ったため「男性は外で働き、女性が家を守る」という価値観を持っている。

妻は、夫の古い価値観が許せず、私ばかり家事育児をしていると怒りを募らせ、毎日のように夫婦喧嘩となっている。

Case2 時間の使い方に対する価値観が違っている

妻は、家庭円満のために結婚したら夫には早く帰宅してほしい、休日は家族で過ごしたいと思っていた。

しかし、夫は、家族のために仕事を頑張り、家にストレスを持ち込まないことを重視し、仕事仲間との飲み会や自分の趣味に割く時間を変えなかった。

夫婦は、それぞれが家族のことを考えていないと責め合い、家庭内別居の状態となった。

Case3 子どもの教育に対する価値観が違っている

妻は、子どもに色々な体験をさせ、本人の選択肢を広げてあげたいと思い、習い事やお受験に力を費やしている。

夫は、小さい頃は伸び伸びと過ごすことが大切であり、受験も子どもの意思を尊重したいと考え、そんな妻の行動に協力的になれなかった。

双方とも、相手は子どものことを考えていないと思い、不満を募らせている。

Case4 お金に対する価値観が違っている

妻は、裕福な家庭で育ったため、生活レベルが結婚前から落ちていることにストレスを溜めている。

夫は、妻が収入に見合わない支出をすることに頭を悩ませており、将来に不安を感じている。

双方とも、経済状況に不満を抱え、いつも言い争っている。

 

相手の価値観を非難したり修正しようとすることは、相手のこれまでの育ちを否定することに繋がり、争いにしか発展しません。

必要なのは、パートナーがそのように考えるのはなぜかという点に着目し

互いの目的を達成するための方法を冷静に話し合うことなのです。

“価値観の違い”には、アプローチ方法が違うだけで、最終目的が同じ場合もあります。

このように最終目的が同じ場合もあると考えると、解決方法も変わってくると思いませんでしょうか。

2位 パートナーへのアプローチ方法が間違っている

私の相談窓口には

「あの人は、もう私のことなんてどうでもいいと思っているんです」

「私の気持ちを全然わかってもらえないんです」

という悩みを訴える方がいらっしゃいます。

 

夫婦になると、相手の嫌な部分がたくさん見えてきたり

昔のような愛情が感じられず、本当に自分は大事にされているのか、愛されているのか不安に感じることもあるでしょう。

1番身近にいるはずのパートナーが

自分を本当に受け入れてくれているのかわからないのは、辛く悲しいことですよね。

 

パートナーに変わってもらいたい

結婚したての時のように、愛情溢れる姿に戻って欲しい

そうしたら幸せになれるのに・・・と思うのは当然のことだと思います。

でも、変わってほしいと訴えれば訴えるほど、関係が悪化した経験はありませんか?

 

私が関わった夫婦関係が改善されなかったケースでは

せっかくパートナーに働きかけているのに

その方法が間違っているという方がほとんどでした。

実は、パートナーの変化を期待するには、ちょっとしたコツが必要なのです。

 

 

私は、パートナーを変えたいと思っている方には、いつもこの言葉をかけています。

 

「あなたは、パートナーにありのままの自分を受け入れてもらいたいんですね」

 

パートナーに変わってほしいと思っている心の裏側には

パートナーからの共感、つまりはパートナーからの愛を求めるあなたがいるのです。

 

そのような自分の気持ちを受け止めずに、パートナーの変化を求めようとすると

自分の中にパートナーへの怒りや落胆する気持ちが沸き

相手をコントロールするなどのNG行動を起こしやすくなってしまいます。

 

ですので、まずは

パートナーに変わってもらいたいと思っているその裏側には、どんな気持ちがあるのか

ご自身が本当は何を求めているのかに目を向けてみましょう。

 

自分で自分の気持ちを受け止めてあげたうえで、パートナーの愛を求めてみると

また違ったアプローチ方法が生まれるとは思いませんか?

3位 周囲の人間関係に問題がある

夫婦の問題をよく見てみると、周囲の環境に影響を受けているというケースも多くあります。

この場合、自分自身では問題に気づかないこともあるため、客観的な視点が大切になります。

よくあるケースをいくつかご紹介します。

Case1 夫婦の問題に親族等の第三者が入り込んでいる

離婚危機の現場にいると、夫婦それぞれの両親が夫婦の問題に介入しているケースを多く見ます。

それどころか、夫婦の問題が双方の実家vs実家にまで発展しているケースも珍しくはありません。

 

共働き世帯の増加、晩婚化、少子化などの影響から、結婚後の子育て等に祖父母の助けを借りる人が多い現代社会

ありがたい助けももちろんあると思います。

その一方で、やめてほしいと思ってしまう介入もあるでしょう。

マイナスの介入に対して、夫婦双方が「やめてほしいよね」と意見が一致していればよいのですが

自分はやめてほしいのに、パートナーは受け入れていると、一気にトラブルが勃発します。

 

さらに、双方の実家を巻き込んだ問題に発展してしまうと、夫婦それぞれが実家を味方につけて相手を攻撃するパターンとなる可能性が高く

夫婦関係修復が困難となることが多いのです。

Case2 子ども関係の悩み

お子さんがいると、子育てに悩みを抱えることは多いと思います。

発達、教育、しつけ・・・

悩みや問題が大きければ大きいほど、

親がサポートしなければならないことも増えていきます。

 

特に女性親は、産後のホルモンの影響で他者への攻撃性が高まったり

子ども第一になることが多く

いわゆる「産後クライシス」に悩むこともあるでしょう。

 

子どもを出産後、セックスレスに悩む夫婦も多いと言われています。

 

お子さんの対応にいっぱいいっぱいとなり

夫婦関係にまで気をまわす余裕がなくなるというケースもあるのではないでしょうか。

これらのケースでは、カウンセリングという客観的な視点を持つことで

解決への糸口を見つけ出すことにつながります。

夫婦の問題を客観的に見るためにも、カウンセリングを活用しよう

夫婦関係が悪化していると、冷静に自分たちの関係性を見つめなおすことが困難になります。

夫婦関係の修復の第一歩は、夫婦の問題を冷静に把握することから始まります。

カウンセリングを通じて夫婦関係をじっくりと掘り下げることで

改善の道筋が見えてくることもあります。

悩んでいる方は、ぜひ一度体験カウンセリングをお試しください!