ある日、突然パートナーから離婚を切り出されたとき
あなたならどのように対応しますか?
「子どものためにも今は離婚したくない。」
「私の何が悪かったの?直すから、もう一度考え直して。」
「離婚したら、子どもや家はどうするの?実家にはなんて言うの?」
「職場で悪いイメージがつくと困るんじゃない?もう少し冷静になろうよ。」
などと言って、相手に思い直すよう迫りますか?
私は、結婚4年目に夫から離婚について考えようと言われたとき
自分の何が悪かったのか
直すから、子どものためにもやり直そう
と迫ったことがあります。
それでも、夫の意思は全く揺るがず、しばらく冷戦が続く結果となりました。
実は、相手に離婚を思いとどまらせようと思ってする行動は、
逆に相手の離婚意思を強めてしまう可能性があるのです。
では、離婚を回避するにはどうすればいいか。
離婚話を切り出されたときに、離婚を回避する可能性をあげるためにとるべき6つの行動をお伝えします。
① 離婚を避けようと焦って説得せずに共感重視
離婚を避けたいという思いが強ければ強いほど
説得をして離婚を回避しようという気持ちが出てきてしまうと思います。
説得をすると、逆効果。やはり分かってもらえない、自分のことしか考えていないと思われ、離婚意思がさらに固くなる可能性があります。
離婚意思を伝えられてまず最初にするべきことは
パートナーの「離婚したい」という気持ちに共感することです。
共感というと、
「同じ気持ちにならなきゃいけないの?それなら離婚になってしまうのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
それは、共感ではなく、同感です。
パートナーが離婚したいという気持ちになった、その気持ちに寄り添い、受け止めること。
つらかったよねと、パートナーの気持ちをあたかも自分のことのように感じること。
まずは、そのような共感をすることが大切だといえます。
離婚についてどうするかを考えるのはその後です。
まずは、相手の気持ちを受け止めなければ
「離婚したい」 VS 「離婚したくない」
の応酬で、何も解決しないどころか、さらに関係が悪化してしまうのです。
② 離婚意思に至った原因や改善方法をすぐに追及しない
離婚を避けるためには、関係悪化に至った原因を取り除く必要がある。
そう思うからこそ、何を直せばいいのか、どうしたらもとに戻れるのかという答えをパートナーに求めてしまうことも多いと思います。
「自分が変われば離婚を避けられるかも。」
そう思って、色々と変わろうとする方もいるでしょう。
確かに、夫婦関係を立て直すためには、互いに何らかの変化は必要です。
しかし、この話題を持ち出すには、タイミングがあります。
離婚の話が出てすぐに相手に問い詰めてしまうと
責められているように感じ、
やはり気持ちを分かってもらえない、もう無理だとなってしまいがちです。
大事なのは、先ほども伝えたように、まずはパートナーの気持ちを受け入れること(離婚を受け入れるのではない)
離婚という結論に至るまでに、悩んできたパートナーに共感することなのです。
③ パートナーの気持ちに共感せず、機嫌だけを取って対処はNG
パートナーの顔色をうかがいながら
相手が怒らないように、喜ぶように、普段とは違う行動を意識的にとるようになるのも実はよくありません。
パートナーからしてみれば
突然あなたの行動や態度が変わったとしても、離婚を避けたいがためにやっていることと捉えられてしまうかもしれません。
その不自然な行動が逆に相手を苛立たせることに繋がるかもしれません。
ここで一つ言いたいことは
行動や態度を変えること、それ自体がだめというわけではありません。
「離婚を避けるために」変えることがいけないのです。
パートナーの気持ちに共感し、自分自身の行動を振り返ったうえで、自分の行動がパートナーを傷つけてきたと実感したから変わりたい
そういう本当の変化であれば、離婚回避につながるかもしれません。
④ アイメッセージで自分の気持ちを伝える
相手の離婚したいという気持ちを受け止めた後にすること。
それは、自分の気持ちをアイメッセージで伝えることです。
そのときも、「離婚したくない」と否定的に言うのではなく
自分は何をしたいのかを伝える方が望ましいと言えます。
例えば、
「私はあなたと前みたいに仲良くしたい。」
「今後も夫婦でいたい。」
「毎日、一緒に笑顔で暮らしたい。」
など、前向きな発言である方が、何を目標としているのかが分かり、伝わりやすいといえます。
そして、それに対する返事は求めず、
ご自身が目標に向かって前向きに生活していけば、何らかの変化を感じられるかもしれません。
⑤ 自分の気持ちに向き合い言語化する
離婚の話が出ると、
瞬間的に感情が離婚を否定し、不安や恐怖が襲ってくるかもしれません。
感情に飲み込まれてしまうと、本当のご自身の気持ちが見えなくなってしまいます。
そんなときは、まずは一人で自分の気持ちに向き合い、言語化していきましょう。
離婚したくないのはなぜなのか
パートナーとこの先も一緒にいることが自分の幸せになるのか
将来はどんな夫婦を目指したいのか
感情に飲み込まれたまま、パートナーに気持ちをぶつけると、
どうしても
「あなたにこうしてもらいたい」
などというユーメッセージになりがちです。
自分の感情を言語化し、深く知ることができれば
相手にもアイメッセージで分かりやすく気持ちを伝えることができるでしょう。
⑥ 自分磨きをする
これは、綺麗になった方がいいとか、ダイエットをしようとか、そういう意味ではありません。
パートナーがいてもいなくても、
自分の人生が楽しく幸せなものになるように
大事なものを増やしていこうという意味です。
結婚をすると、生活の大半が家庭での時間となるため、
どうしてもパートナーや子どもに依存しがちになってしまいます。
そうなると、離婚の話が出たとき、
何とか離婚を避けようと、パートナーにすがりがちになってしまうのです。
あなたはあなたの人生を生き生きと過ごす。
その視点があるだけで、夫婦の問題に執着しなくなり、程よい距離感で夫婦関係がうまくいくこともあります。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
離婚になるかもしれないという不安に押しつぶされると
何とかしなければとすぐに解決方法を探しがちですが、
それは逆効果になる可能性が高いとご理解いただけたと思います。
離婚話が出ていなくても、普段のコミュニケーションを改善するには効果的な方法だといえますので
是非一度、お試しください。