「夫婦関係に悩んでいるけれど、誰に相談していいかわからない。」
「ひたすらネットで同じような悩みを持つ人が書いたブログを読んでいる。」
あなたは、夫婦関係で悩んだときに誰に相談しますか?
ちょっとした夫婦喧嘩の話なら、友達に気軽にできるかもしれませんが
深刻な夫婦の問題だと、なかなか身近な人に相談しにくいですよね。
かといって、自分のことを知らない第三者に話を聞いてもらうのも、ハードルが高いと思います。
ここでは、夫婦関係に悩んでいるあなたに、相談効果を上げる3つのポイントをお伝えしたいと思います。
数々の離婚事例を見てきた夫婦問題のプロの視点から、適格にアドバイスさせていただきます。
①自分の悩みレベルを把握する
悩みレベルによって相談相手を選ぶ
夫婦の問題に対するあなたの悩みのレベルはどの程度でしょうか。
それによって、相談相手を選ぶ必要があります。
- レベル1 (例)突発的な夫婦喧嘩
ちょっとした夫婦喧嘩であり、1日寝れば元通りになるレベル。
この時の相談は、ただ気持ちを発散させたいだけのことが多いため、愚痴を聞いてくれてあなたに共感してくれる、気心が知れた友達や親族が相談相手としてはよいかもしれません。
- レベル2 (例)繰り返す夫婦喧嘩
日常的に夫婦喧嘩を繰り返しており、何とか当人同士で仲直りはできるものの、心の中ではお互いに不満を抱えているレベル。
この時の相談は、相手への不満等を誰かに発散することに加え、夫婦喧嘩を繰り返さないためのアドバイスも求めたいことが多いです。
友達等の身内だと、共に感情的になりやすく、客観的なアドバイスが得られにくいと思われます。
この段階の夫婦不和は、修復できる可能性が高いため、夫婦問題に強いカウンセラー等の専門家に相談してもよいかもしれません。
- レベル3 (例)別居や離婚の話が出ている段階
夫婦不和が悪化し、どちらかから別居や離婚の文字が出ているレベル。
この時の相談は、夫婦関係の修復に向けたアドバイスを求めることに加え、別居や離婚など次のステップに進むことも視野に入れたものであることが多いです。
状況によっては、まだ修復できる可能性も残されているため、円満を希望される方は夫婦問題に強いカウンセラー等の専門家に相談することが考えられます。
もしも、離婚を考えているのであれば、離婚カウンセラーや弁護士等へ相談してもよいかもしれません。
悩みレベルを把握することは、夫婦の問題を見つめなおすことに繋がる
自分の夫婦問題がどの段階にあるのか
冷静に見つめなおすことは、夫婦の問題を客観的に捉えるきっかけになります。
夫婦の問題が勃発しているとき、人は決まって感情的になります。
悩みレベルが低い場合でも、感情的になれば、
「もう離婚しかない!」
「別居してやる!」
と思うこともあるかもしれません。
誰かに相談する前に、まずはどの程度の夫婦不和なのか、落ち着いて振り返ることが重要です。
②相談相手を選ぶメリットデメリットを知る
どの相談相手を選んだとしても、メリットデメリットがあります。
その両方をきちんと理解した上で相談相手を選ばなければ、思わぬ後悔をするかもしれません。
友達、親族、同僚などの身近な人
メリット
- 気心が知れた相手であるため、相談しやすい。
- 相手のことを知っている場合が多いため、事前の説明が不要である。
- 共感してもらえるため、話すことで気持ちがすっきりする。
- お金がかからない。
デメリット
- 専門家ではないため、適格なアドバイスがもらえない。
- デリケートな話であるため、正直に全てを話せなかったり、相談相手との今後の関係性に響くおそれがある。
- 相談相手以外の第三者に話が伝わる危険性がある。
- 親などの親族に相談した場合、説得されたり、問題が大きくなることがある。
夫婦カウンセラーなどの心理の専門家
メリット
- たくさんの夫婦の問題に関わった経験があるため、専門的な知識が豊富であり、適格なアドバイスを得ることができる。
- 外部に相談内容が漏れる危険性がなく、安心して相談できる。
- 心理学の専門知識も持っているため、夫婦の問題で傷ついた心を癒したり、自分自身の変化に繋がる。
- 1回きりの相談ではなく、継続して相談できるため、具体的な解決に結びつく。
デメリット
- 費用がかかる。
- カウンセラーとの相性がある。
- 必ずしも望んだ解決に結びつくとは限らない。
- 効果を得るためには、ある程度の時間をかける必要がある。
弁護士等の司法の専門家
メリット
- 離婚等の目的がはっきりとしていれば、具体的な対策を取ることができる。
- 調停や裁判に対応できる。
- 専門的な知識をもとに、相手と交渉することができる。
デメリット
- 費用が高い。
- 相手との対立構造ができあがってしまうため、修復に向けた交渉は難しい。
- 勝ち負けを競う形になるため、円満解決にならないことが多い。
③相談の目的を意識した事前準備をする
最終的な目標は何なのか明確にする
ただただ感情を発散するように相談するだけでは、相談効果は得られません。
相談することによって何を達成したいかという目的を意識することが大切です。
例えば、
ただ愚痴を聞いて、共感してもらいたいのか
修復を望んでおり、それに向けた具体的な対策が知りたいのか
離婚も視野に入れた相談なのか
相談の目的が何かによって、選ぶ相談相手や相談内容が変わってきます。
相談をする前に、夫婦の現状を整理し、自分の最終的な目的は何なのかを考えましょう。
事前準備のコツ
事前準備をしてから相談に臨むと、効果が得られる可能性が高くなります。
その際には、最終的な目標を意識しながら準備しましょう。
感情の発散が主な目的の場合
どのような話を聞いてほしいのか、事前に話す内容を整理しておくとスムーズです。
また、夫婦関係の悪化で湧き出てくる感情は
自分の幼少期の傷つき体験が影響しているなど、自分自身を癒す作業が効果的な場合もあります。
パートナーのどんな態度が自分をいら立たせるのか、不安にさせるのか、悲しませるのかなど
パターンを把握しておくことも大切だといえます。
修復や離婚に向けて具体的に相談したい場合
具体的に修復や離婚に向けた対策を相談したいのであれば、
これまでのパートナーとの紛争の経過を時系列にまとめておくとよいでしょう。
どういう場面で争いが起きやすいのか、夫婦がどのようなコミュニケーションパターンを抱えているのかなどが把握できると
相談の際に対策を提案しやすくなるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
相談相手選びや相談方法は、その後の夫婦関係にも影響する重要なポイントです。
まず、ご自身の悩みレベルと相談によって何を達成したいのかを明確にし、
各相談相手のメリットデメリットを把握したうえで、
あなたにとって最も効果的な相談の場にしてください。